開催日時: 2015年10月24日(土)〜2015年10月25日(日)
開催場所: 静岡県立朝霧野外活動センター
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地
Tel:0554-52-0321 Fax:0544-52-0320
http://asagiri.camping.or.jp/
参加者: 合計26名
<内訳>
【宿泊】:男性9名、女性10名、小学生4名、幼稚園児1名
【日帰り】:女性1名 女子中学生1名
プログラム:
【1日目】
12:30 現地集合・昼食&オリエンテーション
13:30 アクティビティ(1)
19:00 夕食
19:30 自由時間(ファイヤーセラピー体験)
23:00 就寝
【2日目】
08:00 朝食
09:00 アクティビティ(2)
12:00 解散
― 1日目 ―
12:30 現地集合(オリエンテーション&昼食)オリエンテーションは自己紹介から始め、その後に場所を移動して昼食を取りながら交流をしました。
今年も参加者同士が話をしながら一緒に昼食を取ることで、早くうちとけました。
今年の昼食は「富士宮焼きそば」でした!
2種類のカレーとナン!そして、薪で炊いたご飯。
デザートは、フルーツをホットケーキミックスにくぐらせて炭火で焼いて食べました!
デザートを食べながら対話(ダイアログ)する参加者と、 ファイヤーセラピー体験をする参加者がいました!
今年も参加者の皆さんは、焚火の周りで野宿をしました。今年は人工衛星の軌道もはっきり見えたようです!
― 2日目 ―
08:00 起床紙袋にオリーブオイルをたらして、
ベーコンと生卵を入れます。
朝食メニューです!
ベーコンエッグと野菜を、好きなだけ挟んで・・・
お好みの焼き加減で完成です。
キャベツのドボンスープ!
オリジナルオープンサンドの朝食です!
参加者によるアンケート19名
とても楽しかった | 53%(71%) |
楽しかった | 42%(29%) |
普通 | 5%(0%) |
あまり楽しくなかった | 0% |
楽しくなかった | 0% |
※( )内は2014年第7回実施時アンケート結果
◎ ダイアログキャンプに参加して心に残ったことという質問に対して
「焚火」「星空」「人との出会い」「炎のゆらぎ」という言葉から、非日常の場である自然や焚火を前にして活動や色々な人との出会いをしたことが心に残った方が多かったようでした。
◎ ダイアログキャンプに参加する前と後ではダイアログキャンプの印象はどのように変わったかという質問に対して
「自由」「何もしない」「気を使わない」「人のあたたかさ」「また参加したい気持ち」という言葉から、何もせずに、自分や他人そして自然と対話するキャンプであり、想像以上に自由な空間であったことと、気を使わない場だったと感じられた方がいたようでした。
◎ ダイアログキャンプに参加したことで自分の内面に変化はありましたかという質問に対して
「小さな火がともされたと思う」「やりたいことがふえた」「人との接し方」という言葉から、黙って焚火を見ながら内省する時間が持てて、自分の日常の内側に対して新たな気付きがあったと感じられた方がいたようでした。
◎ 心理カウンセリングに対して、ダイアログキャンプ参加前と後で認識が変わったのはどの点ですかという質問に対して
「社会の構造を変えることができると思い始めた」「受動的に待つ大切さに気づいた」「プラスになることが多い」「自然の中でカウンセリングを受けるのも良いと思った」という言葉から、カウンセリングを気軽に活用できることやその効果を知って頂けたようです。
◎ 来年も参加したいと思ったかどうか、またその理由も教えてくださいという質問に対して
2名の方が無回答でしたが、その他の皆さんが参加したいとのことでした。
その理由としては、「貴重な時間を過ごせたから」「来ることに意味があるから」「炎の周りで寝てみたい」「リフレッシュできる」「一年間の振り返りができる」という答えから、日常から離れてリラックス出来る場所であり、自分との対話の場にもなると考えられた方が多かったようでした。
◎ ダイアログキャンプに参加されたことがない方へお勧めする点はという質問に対して
「炎のゆらぎの力と人々の温かさで言葉はいらないこと」「星空・火の魅力」「何もしない時間を持つことができる」「ゆったり過ごせる」「人それぞれだということがわかる」「気持ちを解放できる点」という言葉から、日常から離れた非日常の中で何かを感じることができるところと考えられた方が多かったようでした。
2015年度のダイアログキャンプの実施について参加者へのアンケートとヒアリングの結果から、今年も自然の中や焚き火という非日常の体験を印象的に感じた参加者が多く、自分の心のままに行動出来ることに楽しさを見出された方が多かったようでした。このことから多くの参加者が一連のキャンプ活動を通し幼児退行状態に近い体験をされたと推察できます。
次に、キャンプに参加する前と後の印象と内面意識の変容については、ダイアログ(対話)キャンプという言葉から、「対話」という言葉により誰かと話すイメージを持ちやすかったようですが、自然や他人との対話を通して、「自分との対話」の場であると気付かれた方が多かったようでした。このことからも焚火と対話による内省効果が充分あったことが推察できます。また、今年も晴天に恵まれ、昨年より気温も高く、流れ星や人工衛星など星空をじっくりと見る機会があったことも内省効果を高めた要因と思われます。
さらに、日常生活では、自分のことやモノに焦点が当たり易いのですが、今年も焚き火を前にして自己内省をする時間をゆっくり持つことで、違った視点で自分に焦点を当てて新たな気づきを得た方が多かったようでした。
このことから、ゲシュタルト療法の「地と図」に象徴されるフォーカシングでの変容の効果があったことが推察できます。
また、「社会の構造を変えることができると思い始めた」という体験者の言葉から、心理カウンセリングを受けることと社会における心理カウンセリングの活用効果を感じられた方がいたと推察出来ます。
その他に、「来ることに意味があるから」や、来年も参加したいと考えた理由の答えから推察すると、日常生活から非日常である自然の中での活動とカウンセリング(ファイヤーセラピー)の体験と同時に、1/f揺らぎによる自律神経調整機能の活性化及びリラックス効果があることが伺えます。このことから、普段時間に追われている方が、時には自然の中で、「何もしない」時間と「自由」な場を積極的に持つことが、身体と心に必要なことだと感じられるという効果に加え、利害関係のない方と知り合い、色々な経験や価値観を知り・共有出来る場でもあり、精神的に「ゆとり」が無くなりかけている方にも有効な活動だと思われます。