活動報告

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第5回ダイアログキャンプ


開催概要

開催日時: 2014年10月25日(土)〜2014年10月26日(日)

開催場所: 静岡県立朝霧野外活動センター
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地
Tel:0554-52-0321  Fax:0544-52-0320
http://asagiri.camping.or.jp/

参加者: 合計16名 
内訳:男性8名・女性6名・小学生1名・幼稚園児1名

協賛・協力企業:有限会社ミュルア様

主催: NPO法人日本臨床心理カウンセリング協会

プログラム:
【1日目】
 12:30 現地集合・昼食&オリエンテーション
 13:30 アクティビティ(1)
 18:30 夕食
 19:30 自由時間(ファイヤーセラピー体験)
 23:00 就寝
【2日目】
 08:00 朝食
 09:00 アクティビティ(2)
 12:00 解散


当日の様子


ご参加者の声

参加者によるアンケート14名

参加者 年代別比率
10代 7.1%
20代 21.4%
30代 21.4%
40代 42.9%
50代 7.1%
参加者 性別
男性 8人(50%)
女性 8人(50%)
※小学生・幼稚園児含む

<アンケート及びヒアリング内容>
ダイアログキャンプは楽しかったですかという質問に対して

とても楽しかった 71%(84%)
楽しかった 29%(14%)
普通 0%(0%)
あまり楽しくなかった 0%
楽しくなかった 0%

※( )内は2013年第6回実施時アンケート結果


◎ ダイアログキャンプに参加して心に残ったことという質問に対して
「焚火」「星空」「食事」「電子機器からはなれる」という言葉から、非日常の場である自然や焚火を前にして活動や食事をすることが心に残った方が多かったようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加する前と後ではダイアログキャンプの印象はどのように変わったかという質問に対して
「何もしない」「ゆったり」「日常にない時間の流れ」「友人に沢山紹介したくなった」という言葉から、何もせずに、自分や他人そして自然と対話するキャンプであり、友人にも体験して欲しいと感じられた方がいたようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加したことで自分の内面に変化はありましたかという質問に対して
「おだやかになった」「リスタートしたい気持ちになった」「なにもない日もなにかある」という言葉から、黙って焚火を見ながら内省する時間が持てて、自分の日常の内側に対して新たな気付きがあったと感じられた方がいたようでした。

◎ 心理カウンセリングに対して、ダイアログキャンプ参加前と後で認識が変わったのはどの点ですかという質問に対して
「私でいいんだ」「すーっと身体に入ってくる」「自然の中でカウンセリングをするのも良いと思った」という言葉から、カウンセリングを気軽に活用できることやその効果を知って頂けたようです。

◎ 来年も参加したいと思ったかどうか、またその理由も教えてくださいという質問に対して
1名の方が無回答でしたが、その他の皆さんが参加したいとのことでした。 その理由としては、「何もしない時間の大切さ」「心のメンテナンス」「リフレッシュ」「自然にかえれるチャンス」「都会の日常を忘れる」という答えから、日常から離れてリラックス出来る場所と考えられた方が多かったようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加されたことがない方へお勧めする点はという質問に対して
「何もしないことの大切さ」「火・キャンプ・人の魅力」「何もしない自由」「ゆったり過ごせる」「自然にとけこめる日が作れる」「時間が消える生活」という言葉から、日常から離れた非日常の中でリラックス出来るところと考えられた方が多かったようでした。

◎ 次回への意見や要望について聞いたところ
「キッチンスタッフの調理を手伝いたい」「現状のプログラム維持」「食事が美味しかった」というご意見・ご要望を頂きました。

事務局からのメッセージ

 2014年度のダイアログキャンプの実施について参加者へのアンケートとヒアリングの結果から、今年も自然の中や焚き火という非日常の体験を印象的に感じた参加者が多く、自分の心のままに行動出来ることに楽しさを見出された方が多かったようでした。このことから多くの参加者が一連のキャンプ活動を通し幼児退行状態に近い体験をされたと推察できます。

 次に、キャンプに参加する前と後の印象と内面意識の変容については、ダイアログ(対話)キャンプという言葉から、「対話」という言葉により誰かと話すイメージを持ちやすかったようですが、自然や他人との対話を通して、「自分との対話」の場であると気付かれた方が多かったようでした。このことからも焚火と対話による内省効果が充分あったことが推察できます。また、今年は台風の影響が懸念されましたが、参加者が集合する頃から天候が回復し、ダイアログキャンプ開催以来1番の晴天に恵まれ、流れ星を多数含む星空をじっくりと見る機会があったことも内省効果を高めた要因と思われます。

 さらに、日常生活では、自分のことやモノに焦点が当たり易いのですが、焚き火を前にして自己内省をする時間をゆっくり持つことで、違った視点で自分に焦点を当てて新たな気づきを得た方が多かったようでした。 このことから、ゲシュタルト療法の「地と図」に象徴されるフォーカシングでの変容の効果があったことが推察できます。

また、「自分が重いと思っていない内容でもカウンセリングは使って良いと思った」という体験者の言葉から、心理カウンセリングを受けることそのものの固定観念の変容などの効果を感じられた方がいたと推察出来ます。

 その他に、「毎回参加しても感じ方が違う」や、来年も参加したいと考えた理由の答えから推察すると、日常生活から非日常である自然の中での活動とカウンセリング(ファイヤーセラピー)の体験と同時に、1/f揺らぎによる自律神経調整機能の活性化及びリラックス効果があることが伺えます。このことから、普段時間に追われている方が、時には自然の中で、「何もしない」時間と場を積極的に持つことが、身体と心に必要なことだと感じられるという効果に加え、利害関係のない方と知り合い、色々な経験や価値観を知り・共有出来る場でもあり、精神的に「ゆとり」が無くなりかけている方にも有効な活動だと思われます。



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