開催日時: 2008年10月25日(土)〜26日(日)
開催場所: 静岡県立朝霧野外活動センター(静岡県富士宮市根原1番地)
参加者: 保護者5名、お子さん3名(中学生、高校生)
参加スタッフ: JACC認定カウンセラー2名を含む9名
主催: JACC(日本臨床心理カウンセリング協会)
共催: チームビルディング研究所(文京区小石川2-1-1 丸統ビル9階)
第1回の「ダイアログキャンプ」は、不登校という問題を抱えたお子さんとその保護者を対象にしたキャンプでした。
保護者5名、お子さん3名がにご参加いただきました。
ダイアログキャンプでは、参加者はワークショップ以外何もする必要はありません。テントの準備も、火をおこしたり、食事の準備も片付けもすべてスタッフが行います。
今回のファミリーダイアログキャンプのワークショップは「何もしない時間」を過ごすこと。
参加者、スタッフの自己紹介があり、キャンプのスケジュールの発表が終わると、夕食の時間まで「何もしない=心のままに行動できる」時間です。
それぞれのテントに荷物を置くと、森を散策する人、テントで横になる人、 食事の支度をするスタッフの側でお手伝いを申し出る人...と様々。 思い思いの時間を過ごしました。
メインファイヤーは、キャンプが終わるまで炎が揺らめき続けます。
炎の周りには、参加者の人数分の椅子を設置。
「何もしない時間」
だんだんメインファイヤーの周りにひとり、ふたりと集まり、話しを始めます。話し声は隣同士なら聞こえるけれど、炎を挟んだ真向かいには聞こえない距離感。
隣の椅子に座っている人は、同じ問題を抱える保護者の方やお子さんだったり、心理カウンセラーだったり。
何気ない会話のなかで、色々なことに気づいたり、相性が合う心理カウンセラーが見つかったという方もいらっしゃいました。
そうこうしていると、夕食の時間。
メインディッシュは近所の牧場から食材を調達したバーベキュー。
キャベツが丸ごと入ったスープとリンゴのデザート付です。
食事用のテーブルと椅子も用意していたのですが、全員が自分のお皿を手にメインファイヤーの周りへ。
参加者、スタッフ全員でメインファイヤーの炎を囲んでの食事となりました。
夕食が終わると、今回の目的のひとつ「心理カウンセリング(ボンファイヤー(たき火)セラピー)」を体験。
森の中には程よい距離感のボンファイヤーセラピーのための小さなたき火台が。
たき火台を囲み、炎を見つめながらの体験カウンセリングです。
カウンセリング体験が終わると、誰ともなくメインファイヤーへと集まってきました。
そして夜もふけ、三々五々自分のテントへ、色々な想いを感じながら夢の世界へ。
こうして、ファミリーダイアログキャンプ第1日目は無事終了しました。
ファミリーダイアログキャンプ第2日目。
夜半から小雨が降ってきたにもかかわらず、皆さん早起き。予定通り7時にはそろって朝食となりました。紙袋で焼いたベーコンエッグに近所の牧場で作られた手作りソーセージ。
朝食後は、昨日の体験を振り返りながら解散まで自由時間。最後に思い思いの時間を過ごします。
最後の振返りでは、たった一日だけだったのに、 ダイアログキャンプでは、様々な「気づき」があり、 そして心の変化、行動の変化があったという感想を多くの方からいただくことができました。
「森の中で、たき火を見ながらのカウンセリングを体験し、今まで誰にも話せなかったことを聴いて もらうことができ、カウンセラーに救われました。」(保護者の方)
この方の中学生になるお子さんは不登校に悩んでいましたが、ご自身でも何らかの気づきがあったようで、 キャンプの次の日から登校できるようになったという嬉しいお話をいただきました。
第1回ダイアログキャンプは、主催・共催団体の力で開催ができたわけではなく、
開催の趣旨に賛同頂き、言葉だけでなく協賛金を頂いた皆様や、自分の仕事が終った後に駆けつけてくれたり、
休暇をとってまで備品準備をしてくれたスタッフの力があったからこそ成功できたのだと思います。
そして何よりも、誰が参加するのか、どんなキャンプなのかもまだ良く分からないにも関わらず、
参加を決めてくださった、参加者の皆さんの“勇気と決断”があったからこその成功だと思います。
今後も定期的に開催し、ダイアログ(対話)キャンプにふさわしい、様々な人同士の対話のきっかけになるようなイベントにしてまいります。
第1回ダイアログキャンプでは、下記のみなさまに協賛をいただきました。
誠にありがとうございました。(50音順)
コールマンジャパン様 澤井理憲 様 株式会社シー・グラス様 している株式会社様
株式会社田中スチール家具様 ネクセント株式会社様 株式会社ブロンコ様